こんにちはel2です。
ビジネスマンとして生きる上で、必要なことをお笑い芸人のスキルから学ぼうという記事です。
会社に勤めるようになると社会人としての振る舞いが求められます。
この社会人としての振る舞いが中々難しいものがあります。
ただただ真面目に対応していればいいものではなく、TPOに応じて色々なキャラクターを演じなければなりません。状況に応じてときにはお笑いも意識した振る舞いを要求されるわけです。
例:会議の前のアイスブレーキングや、イベント企画など。
笑いが求められる場でそういう振る舞いができると、
「あいつはデキる奴だな」ということになり上司からも評価されますし、部下からも信頼されます。
ただお笑いにもビジネスの場にふさわしいジャンルというものがありますので、ジャンル選択を間違えると「痛い奴」となってしまいます。
じゃあどんな笑いを目指せばよいのか?の悩みを解決してくれるのが、今回紹介するくりぃむしちゅー上田晋也さんの芸風です。
上田晋也さんとは
上田晋也さんはお笑いコンビ くりいむしちゅーのツッコミ担当です。
2019年8月11日現在、13本の番組で起用されている 超売れっ子です。

ツッコミで相手を面白くするテクニック
ツッコミというのは、かなり頭がキレないとできないものです。
相手がボケた際に一般の基準と照らし合わせて違和感があることを察知して、瞬時に非難にならない形で指摘をしなければ笑いになりません。
上田さんはツッコミテクニックにかけて他の司会者に比べても抜きん出た技術をお持ちです。
それは上田さんが司会を務める「おしゃれイズム」を観ているとよくわかります。
お笑いを本業としていない俳優やモデル、歌手といった面々でもツッコミによっておもしろいコンテンツに仕上げているのです。
例を挙げましょう。
きゃりーが最近するゴルフの話題
上田さん「なんでまたきゃりーちゃんはゴルフを?」
きゃりー「紳士のスポーツと聞いたので」
上田さん「君は男子ではないけどね」
笑い
上田さん「誰かに教わってるの?」
きゃりー「はい、教わってます!ゴルフ何回かやったことある人に」
上田さん「その程度の人に?」
笑い
恐らくきゃりーぱみゅぱみゅさんは変わったことを言って突っ込んでもらおうという計算をしていたわけではないと思います。
ただ上田さんがあまりに瞬時にツッコミを入れるので、視聴者としては面白い漫才の掛け合いを観ているようでした。
ツッコミの方向性も配慮を感じます。
「そんな理由でやり始めたの?」とか、「ゴルフは先生に教わった方が上達するよ!」
なんて言ったら会話としては成立するかもしれませんが、ゲストがおいしくありません。
「君は男子ではないけどね」や「その程度の人に?」の凄さは、きゃりーぱみゅぱみゅが狙ってボケ発言をしたと思わせるような返しであり、これによりきゃりーぱみゅぱみゅ面白いへと持っていくことができるのです。
司会者として来てもらうゲストの魅力を視聴者に伝えなければならないという上田さんの気持ちが伺えます。
そういう思いは相手にも伝わるもので、2016年5月9日放送の「しゃべくり007」ではきゃりーぱみゅぱみゅさん自身が
くりぃむしちゅーの上田さんはリラックスできるので好き
と発言していました。
この相手を気持ちよくさせるツッコミ技術は、上司や取引先の方に繰り出しても有効であるため、身につけたい技術です。
技術習得には、常識力の向上と相手がおいしくなる指摘への反射神経を向上させなければなりません。
一朝一夕で伸びるものではないので、日々の研鑽が必要です。
立場が下の人にも自分をいじらせる
上田さんは番組でかなりいじられます。
例として「今夜はナゾトレ」でタモリさんが出演した回を挙げましょう。
上田さんが好きな司会者ランキングで1位になった件で 、タモリさんがいる前でタモリさんよりも厚遇される流れになりました。
上田さんは若いころにタモリさんが司会のボキャブラ天国に出してもらった立場でもありますので、非常にやりづらい状況にスタッフにさせられました。
タモリさんよりも先におしぼりや紅茶をADが出すという演出。
もちろんテレビ的な演出であることは全員わかっているのですが、上田さんはお笑い芸人ですからね。
一般人にはない圧力を受けているわけです。
この状況で面白い返しをするんだよね?という無言の圧力。
見事、土下座ならぬ土下寝をタモリさんに見せて、”僕に傲りはありませんアピール”をしつつ笑いを成立させたところは芸人として尊敬ですが、注目すべきは別にあります。
先ほどおしぼりなどを出すADが満面の笑みだったんですよ。
「おしぼりなんて持ってきたことねーだろ」と頭をはたかれても嬉しそうなAD。
わかりますでしょうか。この凄さ。
ここまで大御所になっても上田さんならいじっても大丈夫!という空気がスタッフにあるということ。
決して上田さんを軽んじているわけではなく、この人ならわかってくれるという信頼感。
いじられる例は他にもあります。
27時間テレビで過去の棒演技を放送されたり、若いころの受けなかった漫才を流されたり、 シルシルミシルさんデー では悪徳上田としてこき下されたり。
自分の恥ずかしい部分を晒さなくても面白いことを上田さんは言えるので、番組は成立します。
選り好みできる立場であるため、「やめて!」と言えるわけですね。
しかし上田さんは言わないのですね。
自分をいじらせてチームが良くなるなら、の精神なんでしょう。
このような人はそりや13本もレギュラー持ちますよ。
一緒に仕事がしたい。
この自分をいじってもいいよというスタンスはビジネスで活用すれば、部下から絶大な信頼を得るでしょう。
会社でも全員が目的を一つにして一生懸命頑張る組織づくりが非常に大切ですから、大いに見習うべき部分です。
ただこれも人としての器の大きさがあった上でのスタンスですので、一朝一夕で身につくものではありません。
日々の自己研鑽が必要です。
最後に
どうでしたでしょうか。
上田晋也さんの凄みの分析結果を紹介いたしました。
是非、上田晋也さんの持つスキルをビジネスでご活用ください。
最後に「有田とマツコ」の番組において暴露された上田さんの学生時代のエピソードをお話します。
なんと上田さんは早稲田大学のいくつものサークルで入会を断られたそうなのです。
サークルの先輩に対して「やかましい!」と言って頭をはたいたり、仕切っていたら
「このサークルの空気になじめないから君はお断りです」と追い出されたとのこと。
上田さんは失敗と挑戦を繰り返して、自分なりに相手に失礼がない振る舞いを磨き今の地位にいかれたのだなと感じました。
誰でも初めはうまくいかないものです。
お笑いなんて目に見えない空気を読むものですから、会得するのは非常に難しいものなはずです。
ただ頑張って上田さんのようにスキルと人間力の向上をしていきたいですね!
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