こんにちはel2です。多くの人が漫画をオススメしておりますが、私ほどストーリーにこだわりを持っている人はそう出会いません。このこだわりはかなり病的なのではないかと思っているほどでして、あまりに好きすぎて「シナリオセンター」の授業を受講してしまったくらいです。
物語性が高いものは、読み手を強く感情移入させてくれるような作品であると思います。ご都合主義が少なく自分がその立場ならそう考えるかもしれないと思えるようなものこそ、物語性が高いと考えます。
テレビドラマ、映画、小説、ゲーム、とストーリーがある媒体はなんでも手を出す私が漫画で人におすすめしたいほど面白かった漫画をご紹介いたします。
誰もが知っている有名な作品(one-pieceや進撃の巨人など)は除外しております。名作なのにその実力がまだまだ世間から知られていないと思うものについてご紹介します。ネタバレは極力抑えつつ、作品の魅力をお伝えします。
①お茶にごす。【全11巻】

お茶にごす。 コミック 全11巻完結セット (少年サンデーコミックス)
『今日から俺は!!』、『天使な小生意気』などで有名な 西森博之 さんの作品です。(元2ch管理人は西村博之)
この作品のテーマは「優しいとは何か」です。
人の気持ちがわからないことと喧嘩が強いことで、周りから必要以上に怖がられている主人公が、優しい人に出会い、人を傷つけたことに後悔し、誰かのためにと動いて喜ばれたり、伝わらなかったりしたことなどから、優しさをわかっていく物語です。
1巻の第一話で彼を見る人々の顔と最後の巻の彼を見る人々の顔が、この11巻の彼の歩みを物語っていて、それだけでもう泣きそうになるくらい私は好きです。
誰もが悩んだことありませんか。何が人を想うということなのか。
私ごとですが、私は人よりも他者の気持ちを理解することが苦手だと思いながら生きてきました。
間違ったことを誰かがしていてそれを正そうとすることが優しいとは限らない。見守ることかもしれない。でもそれも違うかもしれない。。。
恋人、友達、家族、良かれと思ってしたことが悪い方に向かったりしたこともあります。
私はこの作品を読んで、相手を大事に想ったことは手段は何であれ、伝わるんだなぁとわかりました。これがフィクションであったとしてもこれは真理だと思います。
心が傷ついたときなど、ぜひおすすめです。一気読みしてください。
ちなみに姉崎部長最高です。果帆ちゃんも好きだな。みんな好きです。ホント。。。
②ハルロック 【全4巻】

ハルロック コミック 全4巻完結セット (モーニング KC)
技術+オタク+笑いが合わさった漫画です。これ、私は文系にするか理系にするか迷っている高校生に読んでほしいなぁ。
私は技術系の仕事をしていますが、理系的な仕事がかっこいいことと気づくのは会社に入って技術力がある先輩を見てからなんですよね。
でもこのハルロックの主人公はかっこいいですよぉ!(変だけど)
自分でどんどんモノづくりしちゃうんですよ。この独特なセンスが非常に面白いですねえ。
爆笑したい人は是非読んでみてください。友達に貸して反応を見てみましたが、爆笑率がかなり高かったです。技術に興味ない人も大笑いできるので誰にでもおすすめですね。
③彼方のアストラ【全5巻】

彼方のアストラ 全巻合本版 (ジャンプコミックスDIGITAL)
ここまで作りこまれている作品はなかなかないのではないでしょうか。恐らく作者は物語の全体像をかなり作りこんだ上で、1話目を書き始めたのだと思います。
それくらい何気ないところにも伏線が張られており、回収も鮮やかでした。
必要なものが適切な場所に張られており、一切無駄がありません。
ストーリー性、キャラクター、笑い全てが見事に融合しております。
本当にネタバレはできない作品なのですが、あえて言えるレベルで言うと、、、宇宙物といったところでしょうかね。
④ママはテンパリスト【全4巻】

最近は良くドラマ化される東村アキコさんの作品です。個人的に東村アキコさんの作品は現実感があまりなくて好みではないのですが、この作品は別です。
東村アキコさんの子育ての全てをさらけ出す覚悟が素晴らしいです。
やっぱり東村さんって変わっているので、その変わっている人が子育てするとこんなに見たこともない事態になるんだなというのがわかります。フィクション故にとても読み応えがあります。
この作品を読んでほしいのは笑いに飢えてる人です。ぜひ。
⑤日出処の天子【全7巻】

聖徳太子が主人公です。作者によりかなり自由な解釈をされた人物像となっています。
この作品の魅力は、この世の神秘性を読者に知らしめるところです。フィクションのはずなのに、超常現象などが出てくるのに、我々はこのような人間がいて実際にその魂がかつて存在していたとしか思えないほどに感情移入してしまうのです。理屈では語れないほど引き込まれる作品です。
これは1980~1984年の作品です。名作だ名作だと絶賛されるので買ったのですがなかなか読むことができませんでした。1,2巻あたりではまだ「この先が読みたい」という気持ちになかなかならず。
しかし、色々と人生であったときにふと未だこの本を読んでいないことに気づきましてふとウヨンで見たところ、何と「実際に私の人生に起きたこととオーバーラップしていたんですよ」。
そんな超常的な体験を私自身がしたこともあり、この作品の持つ底知れぬ神秘性、不気味さから是非他の人ひも読んでほしいと思い紹介いたしました。
この作品は定期的に読まざるを得ないほどの吸引力がありますねえ。この作品で心が救われる気がするんです。
人生に必要なものは必要なときに出会う、という言葉を実感した作品でした。
(この作品はあまり笑いという方向性はないですね)
⑥彼氏彼女の事情【文庫本は全10巻】

主人公は2人います。
1人目の主人公は女の子。優等生でみんなから認められる人なのですが、実体は自分が大好きで他人など興味がない人。称賛されたいだけ。本当の自分を隠し生きてきた孤独さから皆にありのままを認めてもらえるようになる物語。
2人目の主人公は男の子。女主人公と同じように優等生なのですが、女主人公よりももっと根底にあるものは根深く。。。
テーマは人間が自分で自分を認めて、他人に自分をさらけ出せる強さを持つまでの物語といったところでしょうか。
私は思春期が長かったものですから、この作品にはかなりお世話になりました。
人間の心の奥深くまで踏み込むところが非常に読みごたえがありました。人間観察が好きな人は読んで後悔しないはずですよ!
まとめ
今回はさっと読める完結した作品をご紹介いたしました。
私が「笑い」が好きなので、ちょっと笑えるものに寄ってますかね。
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